シークレット・サービス | |
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『シークレット・サービス』
本書は大統領警護の舞台裏を描いた、赤裸々な一冊である。
著者は、ワイントンポスト、ウォールストリートジャーナル
の記者である。
シークレットサービスはその職務を遂行するために、
命を、体を張って大統領を守ることを誓約する。
文字通り、暗殺者と大統領の間に体を割り込ませて、
銃弾を防ぐことを求められるわけだ。
にもかかわらずである。
大統領の私生活は、そんなに、品行方正とは言いがたい。
やれ、女を連れ込んだとか、立ちションしたとか、
口も利かなかったとか、態度が横柄だとかである。
大統領の重責を考えれば、それも致し方ない。でもね~という
気にもなる。
そういう意味で、私のように歴代大統領の活躍、功績も知らずに
よんではいけない、一冊である。
大統領が、たんなる暴君にしか思えなくなってしまう、
恐ろしい一冊なのだ。
現役大統領、オバマ氏も登場するが、赤裸々な話はない。
その雄弁な演説とは対照的に余り良いうわさを聞かないので、
現在進行形で、面白い話があるのだと思うが、いつか暴露されないかと、
今から楽しみである。
物語は、そういった裏話もありながら、要人警護の難しさ、
これだけの組織を要しても防ぎきれない犯行もあるらしく、
スリリングな日々がつづくようだ。
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