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本から得られる3つの経験

 このブログは、ビジネス、健康、人生に役立つ本を
 紹介しています。どんな本にも3つの秘密があるばす!

 2012年、今年のテーマは、アウトプットを増やす事!
読書も大切ですが、アウトプットがあっての、インプットです!
自分から働きかけて、外に表現の場を見つけていきたいと思います。
いつもここからが、スタートですよ~!

読書
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ゾルゲ追跡 AP0360-0361 【読書】【書評】


『ゾルゲ追跡』

 著者は、オックスフォード大学の初代学長と、日本研究教授
 の二人である。

 舞台は日本であり、ゾルゲを逮捕したのは、日本の警視庁。、
 彼は巣鴨拘置所で処刑されているので、一次情報は日本のものだが、
 本書は海外で出版されたものを日本語訳にした一冊である。

 リヒャルト・ゾルゲとは、ドイツ人でありながら、30代で、
 ソ連、共産主義に傾倒し、ソ連のために諜報活動した人物であり、
 終戦間際の日本で処刑されたものの、後にソ連で、記念碑、
 勲章の授与、記念切手、はたまたゾルゲの名を配した道が
 あるなど、ソ連において英雄となった、稀有なスパイである。

 諜報部員たるや隠密行動が主であり、敵国に逮捕・拘束されても
 自国からの救出が期待できず、無名のまま、死に至ることが
 多い。

 無事、諜報活動を終えて帰国しても、どんな仕事をしてましたと
 言いふらすこともできず、広く評価されることもない、
 まったく、悲しい職業である。

 また、諜報活動というものは、敵国にまぎれて敵地での行動を
 余儀なくされ、周りの人に気付かれないように終始偽りの言動を
 求められる、ストレスの多い仕事である。
 隠し通せなければ、命を落とすことになるのだ。

 ゾルゲの活動域は、アジア、中国、そして日本である。
 彼は、日本滞在中、日本の狭い賃貸住宅に住み、靴を玄関で脱ぎ、
 畳の部屋で眠り、小さな風呂に、手足を折り曲げて浸かっている
 など、日本の生活に溶け込んでいたそうだ。

 警察も彼に限ってそんなことは信じられないと、逮捕直前まで
 疑問を持つほどに周囲に疑われることがなかった、もっとも信用
 にたる人物と思われていた。

 ドイツ人であったこと、明るく、魅力的な人物で女性にはたいそう
 モテた。ドイツの記者としての職業場を持ち、日頃から人と接する
 ことで彼を信用できると周囲に思わせた技量は感嘆に値する。

 諜報活動は、周囲に十分な信用を勝ち得たとしてもそれで十分と
 いうわけではない。
 彼が特に優れていたのは、明晰な頭脳、状況分析にあった。

 本部の指示だけでは、どんな情報が有益なのか、判断することは
 困難である。
 何よりも現場での分析が、諜報活動の優劣を決めるのである。

 当時の情勢もさることながら、それぞれの組織、人、国家の
 意思、意向を見抜き、次の一手は、かように動くと判断できなければ
 ならないのだ。

 ゾルゲは全人格、全知能を用いて、ソ連にとって有益な結論に
 たどり着く。

 「日本は南進するから、ソ連と戦争しない」
 
 ソ連にとって、ドイツ・日本という帝国の挟撃を恐れていた
 状況において、日本軍の動きがつぶさに把握できた意味は
 大きかった。ソ連は背後を心配することなく、ドイツとの対峙
 できるのだから。

 彼がもたらした情報により、日本が被った被害は甚大なことと思う。
 いや、ヒトラーを葬った遠因だったのかもしれないといえば、
 世界にとって有益なことだったのかもしれないのだ。

 一人の背負った使命の大きさとそのことについての自覚、
 そしてそれをやり遂げた人物としては、素晴らしいものがある。

 かようにインテリジェンスの世界は、過酷であり、重要なのである。

 日本も確固とした、情報分析部門をもって広く世界とわたりあって
 いかねばならないのだ。

 



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