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本から得られる3つの経験

 このブログは、ビジネス、健康、人生に役立つ本を
 紹介しています。どんな本にも3つの秘密があるばす!

 2012年、今年のテーマは、アウトプットを増やす事!
読書も大切ですが、アウトプットがあっての、インプットです!
自分から働きかけて、外に表現の場を見つけていきたいと思います。
いつもここからが、スタートですよ~!

読書
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犬の力 AP0339-340 【読書】【書評】



『犬の力』

「このミステリーがすごい!」海外編で2010年度1位。
 
 上下巻で、900ページ以上の大作である。

 「わたしの魂を剣から、わたしの愛を犬の力から、
  解き放ってください」

 という、聖書の引用から始まる本作は、1980年から
 1990年のメキシコを舞台に、麻薬戦争を描いた小説である。

 麻薬戦争というと、「トラフィック」という映画を思い出すが、
 北米という巨大市場と、貧しい南米で製造される巨大な
 輸出産業という対比から、北米で消費される麻薬、運び込まれる
 麻薬、製造される麻薬流通のそれぞれの問題点を見事に描き出した
 一作であった。

 「犬の力」は、製造地から北米の国境を越えるところまでの、
 取締当局と麻薬組織との攻防を描いている。
 
 取締側は、アメリカ側から派遣されたチームが現地警察や軍とも
 連携しながら、密輸と違法製造を阻止しようとするが、現地では
 圧倒的に麻薬組織の影響力が強く、警察内部も安心できたものでは
 ない。

 麻薬組織は、圧倒的な財力で、人々を買収している。
 メキシコ大統領ですら買収されている設定である。
 財力だけで人々を操るのではなく、残虐を極める暗殺、虐殺も
 繰り返され、強要されると、選択肢がない。

 麻薬組織のトップは、取締当局の行動を苦々しく受け止めながら、
 反面、密輸が困難になることで、北米での末端価格が高騰するため、
 麻薬流通に欠かせないとも語るのである。

 メキシコ語のルビもあったりと、情景がありありと浮かんでくる。

 と、ここまでがベースになって、抗争はますます激しくなっていく。

 ディテールがしっかりしていて、人間の弱さが見事に表現されている。
 瞬間瞬間の打算、妥協、などの感情が見事に切り取られていて、
 小説を飛び越して、ノンフィクションかと思ってしまう。

 善を行う者は干からびていくようで、悪をなす方は、
 華美に、豊かで、偽りではありながらも幸せそうなのが、
 見ていて辛い。そこに周囲の人々の妥協が生まれる。
 辛い理想と、豊かな現実(但し違法)、選択することは難しい。

 宗教なども交えながらも、理想を口にするものは、ほとんど登場しない。
 あくまでも現実と、具体的な行動だけである。
 生きるために、という非情が見事に描かれた良書である。

 二人の主人公は、どういう結末にたどり着くのか、圧巻の結末が、
 全てはその瞬間のための下準備ともいえる一冊。


 「犬の力」って、結局なんだったのかということになるが、
 一言では言い表せない、この本作を通して感じ取ることができるものだと
 思う。

 
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