ビジネスと、健康に役立つブログです。
本から得られる3つの経験

 このブログは、ビジネス、健康、人生に役立つ本を
 紹介しています。どんな本にも3つの秘密があるばす!

 2012年、今年のテーマは、アウトプットを増やす事!
読書も大切ですが、アウトプットがあっての、インプットです!
自分から働きかけて、外に表現の場を見つけていきたいと思います。
いつもここからが、スタートですよ~!

読書
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ぬるい生活 (朝日文庫)
ぬるい生活 (朝日文庫)

 「ぬるい生活」

 群 ようこ さんのエッセイが面白いと聞いて、読んでみた。

 ”まだ自分が歳をとるなんて、これっぽっちも考えていない頃、
  学校の女性の先生や近所のうるさいおばさんに理不尽に
  叱られたりすると、
  「やーね、コーネンキじゃないの」
  と友だちといい合っては笑っていた。「更年期」という字すら
  書けないような年頃だった。”

 男は18歳で精神年齢が止まるというふうに聞いたが、女は16歳
 くらいで成熟してしまうのではないだろうか。

 16歳の少女がある日更年期になって、体が、肌が劣化していくと
 こんな感想をいだくんだろうなと、というエッセイ集だ。
 
 大半がこんなはずではない、という思いに満たされている
 ようだ。
 
 もう少し笑いがあれば、綾小路きみまろの老人漫談にも匹敵する
 のだが、ぬるい生活である以上、笑いもぬるい。

 それくらいが更年期という、完全な老化や死とは違うところかも
 知れない。
 男にとっては、同情を禁じえないところも多々ある。
 そっと優しく距離を取るのが正しい作法のようである。


           AP0535 冊目



 
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金持ちになる男、貧乏になる男
金持ちになる男、貧乏になる男
金持ちになる男、貧乏になる男

「金持ちになる男、貧乏になる男」

 誰もが、お金持ちになりたいと思う心は、
 簡単に楽してお金がほしい、天からお金が降ってきた
 ということの意味だと思う。

 どうすれば、金持ちになれるのか。
 そんな方法があったとしても、そんな大事なことを
 本に書いて売るわけがない。
 そんなことをしたいなら、
 その本代はタダでいいはずだ。

 という、矛盾があることを知りながら、
 すでにこの本が10万部も売っていると聞いて
 手に取ったしまった私。
 この本を読めば、作者が金持ちになるという
 本であるにも関わらず。

 それなら、なぜ買うのか。
 自分の欲望を再確認したかったから、
 読んだというのが本心だと思う。

 まだ、金持ちになって、いろんな欲望を
 かなえたいんだ! という気持ちがなくなって
 いないことを再確認したいために。

 こういう考え方を枯れたというのかしら。
 イヤ、若い頃からこんな考えだったな・・・。

 安全な人生なんてつまらない、と思っても
 大コケする痛みは避けたい。それで、行動しない。
 なるほど、これが貧乏人の考え方ですね。

 本代なんてしれてますし、
 私の意見に共感した人は、コケたつもりで、
 本書を読んだほうがいいかも。



         AP0534 冊目



指輪88―四千年を語る小さな文化遺産たち
指輪88―四千年を語る小さな文化遺産たち
指輪88―四千年を語る小さな文化遺産たち

「指輪88―四千年を語る小さな文化遺産たち」

 橋本貫志さんが蒐集した指輪、88点のコレクションを
 まとめたフルカラーの一冊である。

 橋本貫志さんの経歴は、今でいう東京芸大を卒業し、
 実業家として活動中とある。

 紀元前2000年以降、現代までの指輪が88点もあり、
 指輪だけを集中して見た事がないので(誰でもそうだが)、
 不思議な気分を味わった。

 古い指輪は、製造技術こそ劣っているとはいえ、
 その価値は、計り知れないものがある。

 ただ古いとか、現代人の美的感覚をもってして、石の値段、
 ましてや加工技術の低い高いで、価値が生み出されるわけ
 ではないことを、改めて感じた。

 コレクション中、もっとも古いエジプトの王様が
 付けていたであろう、アメジスト製のスカラベを
 模した指輪などは、死者の再生を願ったものという
 補足が付いていて、その文章と指輪を見比べていると、
 我々は一瞬にして、ピラミッドの奥に眠るファラオの
 棺へと、思いが飛ばされていくのである。

 この指輪を手に触れることが出来れば、
 エジプトの言葉や音楽すら聞こえてきそうな臨場感である。

 指輪の作られた背景にもよるのだが、古い時代のものは
 神への祈り、苦しみからの解放を祈願していた指輪が多い。
 それが現代の指輪ともなると、装飾性やダイヤなどの光沢が
 全面に出てくる。
 骨董価値ということになると、人の思いを指輪からどれだけ
 たくさんくみとれるかどうか、が大切ではないかと思う。
 背景のないただ単に石が大きいだけでは、面白くないのである。

 どの時代のどの場所で誰がつけていたのか、
 誰の手を渡ってきたのかという、補足的な注意書きにこそ、
 指輪の本当の価値を感じてしまう。

 読み手の文化的な知識や想像力があればあるほど、
 過去に思いを馳せる、「時空間の跳躍」は、
 大きくなるものだ。

 私のようにすぐに値段を聞きたくなるような者ですら、
 うっとり、ため息が出るような一冊である。


          AP0533 冊目



 

 
 
「権力」を握る人の法則
「権力」を握る人の法則
「権力」を握る人の法則


「「権力」を握る人の法則」

 ビジネス書は数あれど、この本ほど、芯を食っている
 本は少ないのではないだろうか。
 
 同感ポイントは、かなり多い。

   もっとも成功を収めるのは権力・地位の獲得が
   モチベーションのグループ。

   この世は公平・公正ではない。

   学生に上をめざす挑戦をさせることだと思うようになった、
   失敗の屈辱を恐れ、全力を尽くして挑もうとしない学生が
   あまりにも多いからである。

 ・・・などなど。
 
 印象に残ったのは、単純接触効果だ。
 人は、良く合う人を記憶に留め、記憶に残っているという
 理由だけで、好感をもつというものだ。

 本書はその効果を活かすために、上司、できるだけ
 ハイクラスの役職者の視界に入ることを勧めてすらいる。
 
 仕事ができる、できないは問題ではない。
 何を優先すべきか、改めて考えさせられる。

 これは恋愛でも同じ事が言われている、いわゆる
 マメに連絡を取る男が、一番女にモテる、アレだ。

 日本人は、奇麗事が大好きで、権力なんて言葉が
 大嫌いかと思うので、本書をまともに手にとって読もうと
 いう人は、極めて少ないかと思う、それだけに
 有利に使える一冊ではないかと思う。

          AP0532 冊目




 
ジョジョ 第6部
ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン 17 (80)
ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン 17 (80)

 ジョジョの奇妙の冒険 第6部
 ストーンオーシャン 石作りの海

 承太郎の娘、ジョリーンが主人公の物語。
 初の女主人公。
 
 刑務所内が舞台となり、空間に新たな縛りが出来て、
 読者もハラハラ、作者も試行錯誤しながら、たぶん
 大変な思いで創作されたものと、関心する。

 プッチ神父による、究極の「時空間インフレ」による無敵状態に
 わが承太郎、ジョリーンは、パラレルワールドの彼方に
 飛ばされてしまったわけだが、哲学的な解釈はすっとばして、
 プッチ神父が安易に倒されるという、ジョジョ始まって以来の
 珍事である。

 時空間インフレ発動時点で、敗北が決定しており、
 いっそ、少年漫画史上初の悪役が勝ちきってのエンディングの方が、
 ジョジョらしかったのではないかと思われるが、製作者サイドが、
 それをゆるさなかったのかもしれません。

 次の部からは、一部青年漫画に移行するとのことなので、
 まだ読んでませんが、シュールなストーリーになるのではないかと
 作者の意図を感じます。


          AP0531冊目


 
ジョジョ 第4-5部
ジョジョの奇妙な冒険 47 (ジャンプ・コミックス)
ジョジョの奇妙な冒険 47 (ジャンプ・コミックス)

 「ジョジョの奇妙な冒険」

 第四部 東方仗助 
     「ダイヤモンドは砕けない」
 第五部 ジョルノ・ジョバァーナ
     「黄金の風」

 この巻は、第四部が終了し、第五部がスタートする一冊。
 私が中学生、高校生くらいに、第三部、第四部を読了。
 スタンドという未知の能力に酔いしれたことを
 思い出し、30歳も越えた大人になって、第五部を読了した。

 ジョジョは今年25周年で、初のテレビアニメ化された
 記念の年、第八部も進行中だ。

 第四部の最後は、承太郎の系譜、勧善懲悪という少年漫画の
 系譜を踏襲しつつ、敵と味方の境界線をあいまいにする
 キャラクターがいたりと、比較的明るい物語だったと思う。

 ジョジョの面白さは、誰が強い弱いという、パワーの直線的
 評価ではなく、じゃんけんのような組み合わせで優劣が決まる
 妙や、主人公たちのかけひきや、覚悟のすごさである。

 ジョジョ第五部ともなると、タッグ戦が多くなり、
 組み合わせのバリエーションが格段に増えている。
 命を削る戦いという意味で、四部に比べて、大人っぽい
 やり取りが多い。
 
 スタンドの能力も、かつて同じような能力者もいたなかで、
 敵と味方の組み合わせが異なることで、今度はこうなるのか~という
 驚きと、得てしてマンネリ化という問題も、ちらほら感じられる。

 マンネリ化といえば、どの戦いも
 序盤は敵の能力が分からず、先制攻撃にたじろぐ、
 反撃にでるもかわされる
 かわされたと見せかけて、相手にダメージ、
 ラッシュ攻撃で敵を倒す、
 といった流れは、毎度の展開ながら、
 奇妙な冒険というホラー仕立てが、毎回謎解きのように
 ビビラされるので騙されてしまうという、
 腕の良いトランプ手品でもあるのだ。

 第五部のラスボスはホントに強いのかという疑問も
 ありながら、Gのイニシャルを持つジョバーナは、
 ある進化にたどり着く。ディオとジョースター家の血の因縁は、
 ここに完結したといえるだろう。



        AP0530 冊目

 




 
     
煙か土か食い物
煙か土か食い物 (講談社文庫)
煙か土か食い物 (講談社文庫)

 「煙か土か食い物」

 簡単なパズルゲームを殺人という重くあるべきテーマの
 上に乗せた作者の意図として、だから、それを読んだ人が
 殺人をゲームとして受入れることに、
 何のメリットがあるのか不明。

 無感覚なものが、インフレを起こしている一冊だ。

 現実社会を、感覚の麻痺した、アヘンやシンナーのような
 フィルターを通して、表現された、線の切れたもの。

 それが日本の文学の行き先としたら、やっぱり
 文系の書物は、肌に合わないなあ。


       AP 0529 冊目



ソロモンの指環―動物行動学入門
ソロモンの指環―動物行動学入門 (ハヤカワ文庫NF)
ソロモンの指環―動物行動学入門 (ハヤカワ文庫NF)

 「 ソロモンの指環―動物行動学入門 」

 1949年に、ノーベル生理学医学賞を受賞した
 コンラート・ローレンツ氏によって書かれた、
 一冊。
 
 小学生高学年、中学生でも十分に読む事ができる
 読み易さと、なんと言っても動物に対する無上の
 愛に溢れていて、心温まるすばらしい一冊だ。

 部屋中をフンだらけにされ、近所からは変人扱いされ、
 廊下を水浸しになっても、動物を観察し、身近に感じる
 ことの無上の喜びを1行1行に感じさせてもらえる、
 他に比類ない一冊。
 
 全ての人に、地球上に共存する生命の
 存在を感じてもらうためにも、この一冊は是非にも推薦
 したい。

 動物学者にとっては、動物たちの営みは人間的、なのではなく、
 人間の恋の駆け引きこそが、動物的なのだ。

 我々が論理的に行動しているという大半は、遺伝的に
 動物として反応しているのではないかという話が、
 この本を読むと、そうに違いないと思えてくる不思議さを
 味わってほしい。
 
 あんなちっぽけな魚に見られる我が子への愛情、
 コクマルカラスの愛と別れの刹那さと言ったら、
 本来であれば、筆舌に尽くしがたいといいたいところだが、
 本書は、筆にしてしまったのだから、見事! である。

 好きこそものの上手なれ、愛情があればこそ、
 見るべきものが見えてくるんだなと、ものの本質にも
 気付かされた。

 一度簡単な動物から飼ってみたくなる、
 動物を飼う事に興味がない人ほど、インパクトは大きいん
 じゃないかな。

 何を隠そう、私自身、まったGく興味がなかったのに、
 動物を飼うことや、育児なんかにも、喜びを感じているのだから。


        AP0528 冊目






ローマ DVD
ROME [ローマ] 〈前編〉 [DVD]
ROME [ローマ] 〈前編〉 [DVD]

ROME [ローマ] 〈後編〉 [DVD]
ROME [ローマ] 〈後編〉 [DVD]


 「ローマ」 前編 後編

 製作費200億円以上!
 エミー賞5部門受賞! TVシリーズの枠を超えた超大作!
 古代ローマで繰り広げられる愛と策謀の物語 (アマゾン)

 前編1000円ちょっと、後編1600円弱というこのお値段は、
 お買い得です(全22話)。

 R15指定ですが、R25くらいでもいいくらいの大人の
 ドラマに仕上がっています。
 (少なくとも高校生の時の自分が見たとすると、
  刺激が強すぎます)

 カエサル独裁時代としての大きなストーリー、部隊長のいざこざから
 庶民の暮らし、奴隷制、女の戦いと豪華な衣装。戦場から国会(元老院)
 でのやりとり。エジプト。ディテールの作りこみが良くて、
 すごく参考になります。

 物語の主人公たちは共和制ローマから帝政ローマ移行期のカエサル、
 オクタビアヌス、アントニウス、クレオパトラだけではなく、
 第13軍団主席百人隊長ヴォレヌス(架空の人物?)、
 その部下プッロ(同じく)、そして、カエサルの親戚筋の女性たちで
 構成されています。

 前編はカエサル暗殺まで。後編はオクタビアヌスが帝国の第一の市民
 =皇帝になるまでが描かれています。

 エンターテイメント性はさることながら、一神教のキリスト教という
 フィルターや、現代の倫理観を持っている現代人が作成したわりに、
 公平な目線で製作されているようです。

 つまり、何が正義が、何が悪かということではなく、各々の生きる
 価値観に沿って、相容れないものと戦っている様が、面白い! 
 ということかもしれません。

 ローマ帝国が、好きでも嫌いでも見て損はないと思います。
 
 最後のアティアの決め台詞が、なんともしびれました。
 もっとも成長したのは、実はこの人かもしれませんね。


       AP0527 冊目





 

 
リーダーになる人に
リーダーになる人に知っておいてほしいこと
リーダーになる人に知っておいてほしいこと

 「リーダーになる人に知っておいてほしいこと」

 現パナソニック、かつての松下電器の創業者、松下幸之助 翁の、
 語ったものをまとめた一冊。

 松下政経塾といえば、民主党野田総理や前原政調会長が
 卒業している。

 進退きわまると人間強い
 必要のない仕事などどこにもない
 「これをやりたい」と言い出す人になる。その
 志が道を切りひらく。

 48の言葉に見開き程度の解説 123ページなので、
 読みやすく、1日一言ずつ頂戴してじっくり考えて
 みたい言葉ばかりである。

 一歩一歩取組んでいく以外、道はないのである。

 

 
          AP0525 冊目
パレスチナとイスラエル
なるほどそうだったのか!!パレスチナとイスラエル
なるほどそうだったのか!!パレスチナとイスラエル

「なるほどそうだったのか!!パレスチナとイスラエル」


 中東紛争が如何に分かり辛いかというのは、
 日本人にとっての共通認識だと思う。
 そこを見事に、すっぱり解決するのが、この一冊だ。


 ヨーロッパがユダヤ人を2階から突き落とし、
 たまたまその下をパレスチナ人が歩いていて、
 怪我をした。
 ・・・という、なんともわかりやすく
 イスラエル建国を単純化しているが、
 まさにその通りだと思う。

 エルサレム、産油地帯、そして、
 欧米とロシアの中間地帯という地理条件。

 原油による地域別の貧富の差も大きく、
 そこにもってきてのパレスチナ人の追放。
 恨み妬みの怨嗟も少なくないと思われる。

 日本とて例外ではなく、かの地に干渉する周辺各国の
 思惑も重なって問題は日々複雑なのだ。
 
 中東は、文明発祥の地とも考えられており、
 この地域のありようこそが、世界中の人類そのものの
 ありようにつながっていくといって言い過ぎでは
 ないと思う。

 ユダヤ教、キリスト教、イスラム教と
 兄弟のような宗教なのに、それぞれが一神教で、
 かつ、他の宗教を受入れるような寛容さがない。

 単一民族といってよいと思うが
 我々日本人には、体験した事がないような
 多様性(ダイバーシティ)だ。
 多様性がすばらしいとはとても思えないのだが、
 それが世界の現実なのだから、鎖国しないと決めた以上
 日本人としても受入れざるを得ない。

 イランが新米から嫌米に変わるなど
 人々や国々の主張、関係性も一定ではない。

 ユダヤ人の間でも、宗派があって、あっちとは違う
 発言もあるのだとか。
 人間はかくも他人とは違うんだ、ということを
 主張したがるものかと、思ってしまった。

 塩野七生さんは、一神教の息苦しさと
 表現していたが、同感。

 世界の週末が訪れるまで、我々は救われないのだろうか。

 日本という国は、四方を海に囲まれたおかげで、
 単一でいられた事は、大変な幸運である。
 (参勤交代で単一にしてしまった、ともいえるが)

            AP0524 冊目




新版 オペラと歌舞伎
新版 オペラと歌舞伎 (アルス選書)
新版 オペラと歌舞伎 (アルス選書)

「 新版 オペラと歌舞伎 」
 
 イタリアのオペラと日本の歌舞伎。
 その両方を観てこられた方だから書ける一冊。
 
 相当な遊び人である。道楽の極み。

 第二次世界大戦は、オペラ歌舞伎同盟国と、
 文化的低俗国との戦いと言い切るところが、
 突き抜けて遊びきった人の言葉となって、
 我々の読書空間に響きわたる。

 文化的な進歩は、武力や政治力に飽きた国民の
 遊び心から生まれたものだという。
 
 日本が戦争に負けたからといって、民力が低いと
 言わせる必要はない。

 豊穣な文化が花開いた国家には、それだけの
 平和があり、政治的軍事的にも安定していたと
 いうことなのだから。

 オペラと歌舞伎。ほぼ同年代、同時代に進化したその
 経過と、類似性は、著者もこじつけとは言いながら、
 見事な観察である。

 男であって男で無い、女形とカストラートの顛末は、
 目を引くものがある。著者はある意味、モテまくりの
 カストラートになりたかったのではないかとすら思える。
 男として失うものがあったとしてもだ。

 史実に基づかない歴史絵巻、色に狂い感情に狂うものとして、
 一市民にまでもが、破綻した筋書きにすら感動しうるという、
 この文化レベルの高さ。

 論理的破綻を演者と観客が互いに理解しながら、無重力空間から
 神の領域に、あるいは地獄の谷底へと落ちているような
 すごさ、なのである。

 裏返して言うなら、完全懲悪のハリウッド映画にみる
 子供っぽさというべきか。

 アングロサクソンの合理性とは、まったく相容れない
 だからそこの、文化としての美学なのだ。
 
 オペラと歌舞伎という、文化としての、まったくの無駄。
 無駄であるからこその、全ての生命の価値観を超越した
 ところに存在する美しさ。


 大人の遊びとは、こういうことかと。

 大人の遊びを読書以外で見聞きしたことがない、
 知っている人に出会っていないというのは、
 我ながら情けない話である。


           AP0523



 
 
「0円」で億を稼ぐ!
「0円」で億を稼ぐ! 「タダ」よりすごいビジネスはない
「0円」で億を稼ぐ! 「タダ」よりすごいビジネスはない

 「 「0円」で億を稼ぐ! 」 

 ネットでこんなすごいサービスがあるのに、実質0円で使えるっていう
 ビジネスが増えてます。 グーグルとか、このブログなんかも、
 0円ですが、その裏側の「外から」仕組みを考えてみました、
 という程度の本。

 客のフローが十分維持できなければ、タダなんてことは難しいわけです。
 この本だって、0円で提供してないわけで、なんでもかんでも0円に
 なるわけではありません。

 でも、我々がすでに0円で提供しているサービスもあります。
 お客が来たら0円でお茶を出す、トイレを貸すみたいなところです。
 テレビなんかも昔から0円のビジネスモデルなワケですし。
 
 0円で提供しているという意識で、
 集客から、
 買ってくれるメインカスタマーに導く
 というフローを見直す切っ掛けになる本でした。

 あそこのコンビニの店員さんがかわいいからとか、
 小銭を返すときに手が触れただけでも、
 リピート率がUPするという統計もありますが、
 同類かもしれません。



               AP0522




ライトノベルは、人を選ぶ。
阿修羅ガール (新潮文庫)
阿修羅ガール (新潮文庫)

ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)
ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)

 「阿修羅ガール」       三島由紀夫賞

 「ビブリア古書堂の事件手帖」 本屋大賞ノミネート


 昨今のライトノベルとは、どんなものかと読んでみましたが、
 私には軽すぎるみたいです。

 賞を取ったりしていたので、少なからず期待はしていたのですが。

 軽いというものは、表現方法のひとつとして確立するのか。

 ピカソ的な、誰でも描けそうでで描けない、そんな
 高い画力で裏付けされた、抽象的、その芸術性の高さ、
 奥行きの深さが期待されるところですが、
 そんなものとは一線を画す、作品群と思われます。

 読書離れと言われますが、読む側の低下と、
 書き手の低下があって、仕方が無いのかもしれません。
 まだ、マンガの方が良いと思います。
 

 速読を練習するのに、ちょうどよい2冊。



                  AP0521





腸! いい話
腸! いい話 (朝日新書)
腸! いい話 (朝日新書)

 『 腸! いい話 』


 生命の根幹とは何か?

 脳なのか。

 いや、腸である! という原点回帰の一冊。


 食べる事が、生きる事であり、身体そのものをつくり、
 精神も、その身体に依存している。

 食べることとは、腸の活動そのものである、
 ということがわかる一冊。


 なのに、現代人は、どうしてこれほど、
 腸のことを考えずに生きていけるのか、
 という問いがふつふつと沸き起こる。

 腸のことを考えない、
 そのことが不健康の始まりでもあり、
 現代人の、ひ弱さの原因なのだろう。


 そしてミトコンドリアという、身体の全細胞に存在する
 外来生物、及びそれとの共生。

 共生という意味では、腸内細菌なしでは生きていけない
 という意味で、我々の身体は異種生命の集合体ともいえる。
 
 人間の強さとは、異種生命の集合としての
 強さである、と考えると、何をすべきなのかという
 ことが見えてくる。
 腸というカオス空間、あるいは秩序を理解することが
 重要なのだ、という原点がみえてくるのだ。


 我々はミトコンドリアの下僕なのか、支配者なのか。
 ということも脳裏を掠めるのだが、判然としないこと
 こそが、共生という意味でもある。


 この一冊で、腸から始まる健康管理という、
 生命の原点に忠実な方法論が手に入る上に、
 生命の不思議、進化の不思議にも触れる事ができる
 というのだから、面白い! といえるのだ。

 
           AP0519




  
世界で通用するリーダーシップ
世界で通用するリーダーシップ


 世界で通用するリーダーシップ
 
 東大工学部卒、川鉄(現JFE)から、スタンフォード大MBA取得、
 ボストンコンサルタント勤務から、GEの福社長という経歴、
 そして今はノバルティスファーマ(製薬会社)社長という
 「スーパー」ビジネスエリートの自伝です。

 いずれの経歴も限りなく狭き門を突破したわけで、
 あえて言うなら、「スーパー」な経歴、なわけです。
  
 映画でいうなら、OO7のジェームズボンドのような、
 絶対に弾が当たらないという、神がかりで完璧な経歴。
 庶民の共感など期待できない世界でしょう。

 3、4、5章のGEに入って、ジャックウェルチの恐怖政治?
 での死闘、やり取りだけでも、本書は見応え十分です。

 スーパーエリートが震えて笑う などという世界観を
 ノンフィクションで書けるのは、
 ウェルチを間近で見た人だけでしょう。
  
 読書体験としては、非常に優れた一冊ですが、
 ビジネスの参考に、という読み方は出来ないかと思います。
 イチローの全試合を観たところで、イチローにはなれないのと
 おんなじで。


 Control your destiny.
       -運命は変えられる。

 東大卒でも、その考えがないと、伸びないということかも
 しれません。
 有利不利とは関係なく経歴という独自の立地から、
 運命を変えるつもりがないと、どんなに実力があっても
 チャンスは手にできない。

 それがせめてもの教訓かもしれませんね。
 

 
 

          AP518
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