ビジネスと、健康に役立つブログです。
本から得られる3つの経験

 このブログは、ビジネス、健康、人生に役立つ本を
 紹介しています。どんな本にも3つの秘密があるばす!

 2012年、今年のテーマは、アウトプットを増やす事!
読書も大切ですが、アウトプットがあっての、インプットです!
自分から働きかけて、外に表現の場を見つけていきたいと思います。
いつもここからが、スタートですよ~!

読書
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なぜ、英語がグローバルな言語になったのか?

・英語はどうして、世界で使われるのか。

 日本国内の市場が縮小して、大手のみならず、中小企業も
 海外進出することが多くなった昨今ですが、どうして、
 英語が、世界標準語のように扱われているのか、不思議では
 ないですか?
 
 使っている人口でいえば中国語の方が圧倒的に多いはず。
 
 それには、大きな歴史的な意味があったみたいです。

・英語が使われる3つの理由

 ①大英帝国が、7つの海を支配したから

  エリザベス女王が1588年にスペイン無敵艦隊を
  撃退した瞬間に、英語の運命は決まったといえるでしょう。
  一島国でしかなかった英国が、あれよあれよと、
  世界中の港と、交易を通じて豊になっていきました。

  大英帝国は、後発ながら、先行していた海洋国家を
  尽く追い落とし、ついに世界の7つの海の王様に
  上り詰めたのでした。
  
  ローマ帝国や、オスマントルコ、モンゴルの元と比べ
  支配する領土は少ないながら、世界中の港と航路を
  押さえたことで、世界に与えた影響は格段に
  異なるといえるでしょう。
  
 ②大英帝国が、世界の中心だったから

  大英帝国が、7つの海を支配するという意味は、
  世界中の貿易が、英国を中心に動くことを意味します。
  当時大英帝国が世界の、歴史上、もっとも豊かな国で
  あったことは、間違いありません。

  大英博物館には、世界中の宝を納められていることからも
  疑う余地はないかと思います。

  豊かであればあるほど、世界中の人々の羨望をも
  集めたのです。
  
 ③海を支配すると、文化を伝播する。
   
  もちろん、7つの海を支配した以上、文化が伝播していく
  ことは避けられません。
  後の時代に、英国を中心として金融が発達し、世界に
  広まったことなどから、英国の影響を受けなかった国は
  ないといえます。
  日本も英国と米国により、開国を迫られたのですから。
  好むと好まざるとに関わらず、世界中の人々が英国を
  真似、取り込もうとしていたことでしょう。


  大英帝国衰退後、アメリカが世界を支配したから、
  英語が比較的簡単な言語だったというのは、
  一般的によく言われることですが、実際のところは、
  世界中でイギリス人がハバを利かせていた
  以外に英語が広まった理由にはならないと思います。



  「エリザベス」「エリザベス・ゴールデンエイジ」は、
  2流国家でしかなかった英国が、スペイン無敵艦隊を
  打ち滅ぼすまでを、描いた映画です。

  生涯一度も結婚しなかったバージンクイーン、エリザベス。
  スペイン艦隊を打ち砕くことになった海賊、ドレーク提督。
  (劇中ではローリーと呼ばれてましたが)

  世界の運命が決まっていく瞬間を見事に映像化しています。
  衣装も実にすばらしい! というか、当時でないと
  成り立たない壮麗さ、日本人でも一見の価値ありですね。


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日本の路地を旅する AP0414 【読書】【書評】
日本の路地を旅する
日本の路地を旅する

『日本の路地を旅する』

 「中上健次は、そこを「路地」と呼んだ
  「路地」とは
  被差別部落のことである」

 著者は大阪府出身で、自らを部落出身とはっきり言う。

 私も大阪府出身、部落問題は身近に感じている、
 現在も確実に存在すると思う。
 だが反面、これだけ住む場所や職業が自由に選べるように
 なれば、存在しないのではないかと思うこともあるのだが、
 事情を知らない無責任な発言かもしれない。

 大阪では部落について語ることはタブー、だと思っていた
 のだが、本書は見事にその考えを裏切ってしまった。

 全国の「路地」をめぐりながら、「路地」が果たして
 きた役割を明確にしていく。ある特定の職業に付き、社会に
 必要とされながらも、差別されたきた過去。

 それは今でも場所として存在しているのだが、
 なんだかそれは観光地のようで、旧所名跡のようでもある。
 「過去」にして、「読み物」に転化し表舞台に引き出したのは
 著者の功績かもしれない。

 「「四足の動物は食べない」風習が一般的であった江戸時代を
  通じて、古来より日本人は牛肉を食べ続けてきた。より正確
  にいうなら、百姓や町人身分、下級武士の者たちは忌避して
  食べなかったが、大名周辺と、最底辺の民であったかわただけ
  は食べていた」
  
 「ネパールではサルキと呼ばれるアウトカーストの者たちと、
  一部の上位カーストの者たちだけは現在でも食べている」

 「昔から「支配層に法律なし」と云われるが、古今東西、同じ
  だろう」

 時代の変革者がアウトローから生まれるのもうなづける
 一文だ。
 
 

 
僕は人生を巻き戻す AP0413 【読書】【書評】
僕は人生を巻き戻す
僕は人生を巻き戻す

『僕は人生を巻き戻す』

 著者はニューヨークのTVプロデューサー。
 自身の息子も本書で扱う強迫性障害の患者である。

 「強迫性障害に支配されたエドの心は、すべての動作を
  逆まわしに繰り返すことによって、「時が流れるのは
  進むこと。進んだ先には死が待っている」という方程式を
  変えられると信じていた」

 地下室に篭って儀式を繰り替えすエドに、一人の
 医師が立ち上がる。

 家族も見放す絶望的な状況から、医師はどう取り組んだのか。

 精神的な病は、傷がいえるようには状況の改善が
 目に見えないだけに、取り組みが難しい。家族を巻き込まざるを
 得ないし、家族そのものを直撃し、時に破壊すらするものだ。

 医師の献身の中に、たった一つの命を救うことの尊さが感じられた。

 日本でも精神疾患による問題が増加しており、
 一つの試金石として、一読の価値はある。
 決して全ての取り組みが報われずとも一つの希望として
 心にとどめておきたい一冊である。

ニッポンの書評 AP0412 【読書】【書評】
ニッポンの書評 (光文社新書)
ニッポンの書評 (光文社新書)

『ニッポンの書評』

 著者はライター、ブックレビュアー。
 
 今まで小生は、なんとなく本を読んで思ったことを
 ブログに書いていたが、それではいかんと、思えた一冊。

 書評は、まだ読んでいない人向けの本の紹介。
 批評は、本を評価する行為。
 感想文は、読んだ人が何を感じたかを書いたもの。

 という意味で、書評は、評した本の売れ行きと
 リンクしているので、良い書評は売上を伸ばしさえ
 すれば良いと思うが、この著書はそう思っていないようだ。

 ネタバレについて、今まで無頓着だったのは、
 反省した、今後は謹んでいきたいと思ったかな。

 でも書評をするとして、売上が伸びるなら、
 ネタバレもありだと思う。

 「爆笑問題の太田光さんは、わたしに「マボロシの鳥」
  を批判されて、「腹が立ったけど、書いたやつがブス
  だからしかたない」みたいなことをテレビやラジオ
  番組で言ってましたけど、もっと反論してほしい
  ですよね。たしかにブスだけど、憐れんで反論を
  控えてくれなくてもいいのに(笑)」

 著者は、自らを書評屋としながら、本の著者を
 不快にさせた上、見事に「お笑い」の腕で返されたことに
 も不満顔だが、それはそうとう光栄なことだと思いますけどね。

 石川遼はゴルフの腕で、料理人は料理の味で、
 批判に対して答えなければならないと思いますよ。

なぜ人は砂漠で溺死するのか? AP0411 【読書】【書評】
なぜ人は砂漠で溺死するのか? (メディアファクトリー新書)
なぜ人は砂漠で溺死するのか? (メディアファクトリー新書)

『なぜ人は砂漠で溺死するのか?』

 作者は杏林大学医学部准教授、東京都監察医務院非常勤監察医の
 医師である。

 「ガリレオ」「コードブルー」などの番組制作に助言するドラマ
 監修者としても活躍されている。

 表題の砂漠で溺死事件だが、ある原因でサウジアラビアでは、
 一日で106人が死亡、行方不明者が50人にも及んだそうである。
 詳しい話を聞くと、なるほど! と思うのだが、人間の想像力は、
 意外と常識を枠を出ないようで、そんな事情があったのかと
 思ってしまう。

 面白いのはわが国の風呂場での溺死数が年間1万人にも及ぶ
 ことだろう、これは交通事故死の2倍であり、交通戦争よりも
 浴場戦争なのである。こんな危険地帯は即日撤去すべし! か?
 
 著者は、人間の想像力の限界を理解し、真摯にご遺体の状況を
 確認することに努めている。合点がいくところに真実が
 あるのだ、それが砂漠で溺死という突飛なことであったにしても。

 本書の特長なのがイラストが大変充実していることでは
 ないだろうか。漫画的ではあるものの、腕のいい書き手さんなので、
 状況が一目でわかる。実にスバラシイ!

 家族の葬式でもしないとわからない死亡診断書の話もおりまぜながら、
 日本の風習、法体系、最新医療から、医師の職業倫理、そして単なる
 謎解きの読み物としても、実に楽しませる一冊である。


恐竜はなぜ鳥に進化したのか AP0410 【読書】【書評】
恐竜はなぜ鳥に進化したのか―絶滅も進化も酸素濃度が決めた
恐竜はなぜ鳥に進化したのか―絶滅も進化も酸素濃度が決めた

『恐竜はなぜ鳥に進化したのか』

 著書は、ワシントン大学の古生物学、地球・宇宙科学教授である。
 地質年代における生物の大量絶滅と進化を専門にしている。

 「歴史を通じての大気中の(ひいては海中の)酸素濃度の時間的変化が、
  地球上の動物の性質、すなわち、形態および基本的な体制
  (ボディ・プラン)、生理、進化及び多様性を決定するもっとも
  重要な要因であったというものである」

 本書を開いてすぐの回答である、結論からくるのだが、
 これは既に一般常識? なのか。
 いやいや、答えがゴールではないということだ。
 どういう事実から、どういう答えを導き出すのかが本書の醍醐味
 である。

 地球は丸いから始まって、自然の営みというものを理解しようとする
 人類の努力には終わりなどまったく見えない。

 大陸は何万年という時間をかけながら移動し、自転の向きすら
 変動している。1日の時間や1年の時間というものも、固定ではない。
 宇宙そのものの始まりや終わり、人類の始まりや終わりといったものは
 誰にもわからない。

 変化する環境に適応することで、生物はその命をつなぐ。
 戦国時代には人を殺戮する能力が尊ばれ、現代では優秀なビジネスマンが、
 これからはグローバル人材が重宝がられたりする。
 時に有能だった人が、無能に転落することがあるとすれば、
 それは、環境の変化についていけなかったからなのである。

 生命に寿命があるのも、過去の環境に適応した生物は、未来においては
 役に立たないことの裏返しかもしれない。

 地球の全てのことが、固定でないことを認識するために、
 我々は歴史を学ぶ。
 本書が扱う歴史は、45億年であり、証拠は地層だけだ。
 時間と空間の広さ、労力などを考えると、余りにも未知の部分が
 多い。
 そしてそれは私たち個人の寿命と比較して長過ぎる。

 空を舞う鳥を仰ぎ見て、その姿に恐竜を思うとき、
 どれだけ想像力を膨らますことができるか。
 古の生き物の子孫が、天から我々を見下ろすとき、
 彼らは何を感じるのだろうか。

 そんな楽しみが本書から伝われば、著者の望むところだろう。

 
 

 
大航海時代IV 
KOEI The Best 大航海時代IV~ROTA NOVA~
KOEI The Best 大航海時代IV~ROTA NOVA~

『大航海時代IV』

 任天堂、DSのゲームです。高い評価を得てのベスト版(安価)です。
 
 主人公を4人から選んで7つの海を制覇するゲームです。
 シュミレーションゲームなのですが、信長の野望、三国志とは
 趣がことなります。

 大航海時代というグローバル化が加速した時代を追体験できる
 面白みがあります。
 ゲームの流れは、交易してお金ためて、船買って、ライバルを蹴落とす
 ことが目的です、海域の覇者になれば、ライバルたちを傘下に従え、
 収益を得ることもできます。

 覇者になってかつての協力的なライバルたちを傘下するのは、
 結構非道ですが、強引に傘下にしました。かなり残酷です。
 力こそが正義です(笑)。

 顔を見ると蹴散らしていいライバルなのか、そうでないのかが、
 すぐわかる設定です。
 大砲で迎撃したり、海賊行為もしたりされたりです。
 (大英帝国は、実際に海賊を海軍提督にした経緯があります)

 航海士という乗船してくれる仲間を集めて、レベルアップもしなくちゃ
 いけません。

 船の種類も多種用意されていて、時代時代の最新鋭船の勉強になります。
 まあ、ゲーム上使うのは、限られてくるのですが。

 世界中の港港を訪れるので、世界地図の勉強にもなります。
 制海権の支配は、今も昔も国益に直結してるのが、よくわかります。
 港と航路を押さえることで、交易品の利益を独占することができます。
 ラクダで陸路を行くことを考えると、早くて大量、比較的
 安全に運ぶことができます。
 (当時の船旅は、衛生的に過酷だったようですが)
 
 とかく、米国の軍事力というと核の傘ということになりがちですが、
 空母がもたらす制海権が安全な航行をもたらし、貿易で多額の国益を
 得ていることも忘れてはいけません。

 ゲームと侮れない、ゲームだから体感できる、
 同時代の勉強にうってつけではないかと感心しました。

 かなり、参考にさせていただいた攻略サイトです。
 (攻略サイトか本がないとかなり厳しいです)
 大航海時代IV 攻略

大航海時代IV ROTA NOVA ガイドブック
大航海時代IV ROTA NOVA ガイドブック
木に学べ AP0409 【読書】【書評】
木に学べ―法隆寺・薬師寺の美 (小学館文庫)
木に学べ―法隆寺・薬師寺の美 (小学館文庫)

『木に学べ』

 著者の西岡常一氏は、法隆寺、薬師寺を復元した最後の宮大工棟梁で、
 1995年に亡くなられている。
 本書は1988年に発行せさたものの文庫である。

 「棟梁いうものは何かいいましたら、「棟梁は、木のクセを見抜いて、
  それを適材適所に使う」ことやね」
 「木を組むには人の心を組め」
 「職人が50人おったら50人が、わたしと同じ気持ちになって
  もらわんと建物はできません」

 落ち着いた関西弁から、職人の仕事の重さがずんずん伝わってくる
 のだが、如何せん、図面で伝える、計算で伝える、ということを
 しない、日本の職人の世界であり、木のクセってどうなのかとか、
 いくら言葉で説明されても、読者は置いてけぼりである。

 「学者というのは、ほんまに仕事という面から言うたら、
  どうにもならんもんでっせ。わたしは一度いうてやったことがあります。
  「飛鳥時代には学者はおりません。大工がみんなやったんやないか。
   その大工の伝統をわれわれがふまえているのだから、われわれの
   やっていることは間違いないとおもってください」
  そしたら、誰も返事しよらんかったな。」

 学者が分類し、時代を検証し考察するも、大工の目線からは
 ダメときた、流石は日本の職人の言葉にはシビレます。
 法隆寺、薬師寺とて何度も訪れましたが、学者ですら見落とす
 ものを、小生如きが見出せるはずはありません。

 1300年も持つ木造建築は、地震、雷対策、そして雨の多い
 日本の風土に適したものになっているのは当然のこととして、
 中国から伝来したものを独自に取り入れるだけでないことが、
 「考えること」と、言い切る著者。

 西洋建築、西洋文化を無批判で受け入れる現代の日本社会の
 悲哀を感じます。

 既に日本には、これだけの建築物を支えるだけの木材がない。
 今回の大修復も台湾の木を使っている。
 1300年もつ建築物は、1300年ものの木を使う。

 日本の風土に合う木も台湾の木が限界で、他国に依存している時点で
 日本の誇る木造建築といえど、失われた世界なのかもしれません。

 現代社会の繁栄の儚さ。
 人間が本来持つ自然への理解と、その用い方。
 
 デジタル技術によって一時的な効率は向上している現代が、
 果たして永続的な価値を生み出しているのだろうか。
 
 今、我々が当たり前であることの否定は、
 1300年の木造建築が教えてくれるのだとおもうわけですな。
茶席の禅語ハンドブック AP0408 【読書】【書評】
必携 茶席の禅語ハンドブック―日本の文化がよくわかる
必携 茶席の禅語ハンドブック―日本の文化がよくわかる

『茶席の禅語ハンドブック』

 「この深い禅思想を短い語句に凝縮したものが、
  いわゆる「禅語」というわれる」
 「人類の叡智が詰まった語句を総称して「禅語」」

 仏教をして、「死」と悟った小生だが、
 禅や、荒行といったもの、あるいは生きること自体、
 自らの中に、仏の存在を知るための物と思うので、
 生きること=欲とは、大局にあるものと思う。

 自殺せよと説くことではなく、一時的に死を感じる
 ことで、日々の生活に戻ったときのものの価値を
 改めて考え直す機会を与えるものだと、仏教を
 位置づけるのが、今の私の考えだ。

 禅語に触れるとは、高僧の言葉に、価値観の変転を
 得んとする行為なのだ。

 されど、茶室とは、これ如何に。である。

 茶室の何たるかを十分に理解せぬまま、
 本書を語ることの不自然さと、茶室のことを
 語らない著者の不自然さが、妙である。

 千利休が広げた世界観は、確かにワビサビであり、
 仏教に共通するところもあるが、決して同じでは
 ないと思う。

 昨今の茶室は、形式美であると思うので、
 禅語とは、一致しないのではないかと感じてしまう。

 千利休を理解せぬままこれ以上は語れません。

 「吸毛常磨」
 落ちてくる羽もスパッと切る刃物も、常に磨く
 必要がある。

 切れない刃物の場合はどうすればいいでしょうかね。
 ハハハッ。
 
 

 
徳川家康(18) AP0407 【読書】【書評】
徳川家康(18) (山岡荘八歴史文庫)
山岡 荘八

徳川家康(18) (山岡荘八歴史文庫)


『徳川家康(18)』

 1600年、慶長5年9月15日、ついに、天下分け目の
 関が原の決戦が始まった。

 上杉景勝が東北で立った時も、「想定の範囲内」
 石田三成が立った時も、「想定の範囲内」
 毛利が動かないのも、「想定の範囲内」
 徳川秀忠が遅参するのも、「想定の範囲内」
 
 と、著者の山岡荘八氏は関が原の決戦をまとめた。

 小早川秀秋が動かなかったときは、流石に
 焦ったのか、爪を噛む家康が描かれていた。

 戦は水物、天下の大仕事に目覚めた家康ではあっても
 このときばかりは、冷や汗をかいたに違いない。

 ここ何巻かは、家康を神格化した流れがあったのが、
 人間らしいところが見れて愉快であった。

 「勝って兜の緒を締めよ」という名言も、
 関が原での胆の冷え具合を端的に表している
 ようで、言葉本来が持つ、油断するなということではなく、
 余裕かましてると、足元をすくわれるということを
 実感した、家康の心境を垣間見た思いがする。

 大阪城への再入城を果たし、そこで子を授かる59歳の家康。
 
 男としての欲望も十分持ち合わせたはずが、
 あっさりした語り口で描かれているのは、神として、
 相応しくないと判断した、著者の、逃げなのかも
 しれない。

 人間、家康があっても良いと思う瞬間。
 最後の独裁国家を日本に樹立する瞬間なのだから。
 戦後の民主主義を是とする我々の限界かもしれない。
 
 


徳川家康(19) (山岡荘八歴史文庫) 徳川家康(17) (山岡荘八歴史文庫) 徳川家康(20) (山岡荘八歴史文庫) 徳川家康(16) (山岡荘八歴史文庫) 徳川家康(21) (山岡荘八歴史文庫)
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徳川家康(17) AP0406 【読書】【書評】
徳川家康(17) (山岡荘八歴史文庫)
山岡 荘八

徳川家康(17) (山岡荘八歴史文庫)

 『徳川家康(17)』

 ついに、家康は大阪城西の丸に入城するも、
 上杉景勝を成敗するため、城を出る。
 
 直江状ですら、家康にとっては想定の範囲内であり、
 ゆるりゆるりと北上する。
 
 三成は軍備を整えて、大阪城、伏見城を落とし、
 上杉軍との挟撃を開始する。

 だが家康は、江戸城にあって動かない。
 豊臣恩顧の武将を使って岐阜城を攻め立てる。

 時代はいよいよ徳川家による泰平へ、
 家康の思惑通り着実に布石されていく。

 天下第一の実力者である家康であっても、
 戦場にある以上は、大博打でしかない。
 家康最後の大博打、賭けるのは人生での辛抱で
 培った全てであり、勝てば日本を手中にする。

 豊臣家の血筋に、家康と同等の実力者がおれば、
 三成と豊臣家恩顧の武断派が結束していれば。
 しかし、その「たられば」は、飛躍しすぎかもしれない。

 家康の首を狙った三成と、天下を望んだ家康との
 戦いは、その夢の大きさで勝敗が付いたのかもしれない。

 大きい夢が身を助けることもあるんですね。






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