ビジネスと、健康に役立つブログです。
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本から得られる3つの経験

 このブログは、ビジネス、健康、人生に役立つ本を
 紹介しています。どんな本にも3つの秘密があるばす!

 2012年、今年のテーマは、アウトプットを増やす事!
読書も大切ですが、アウトプットがあっての、インプットです!
自分から働きかけて、外に表現の場を見つけていきたいと思います。
いつもここからが、スタートですよ~!

読書
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【救出】 わが心の魂の救出
第九軍団のワシ (岩波少年文庫 579)
第九軍団のワシ (岩波少年文庫 579)
 
 
 映画の予告で本書のことを知り、一気読み。


第九軍団のワシ 公式サイト
http://washi-movie.com/index.html


 紀元120年、イングランド本島で繰り広げられたローマ軍を象徴するワシの旗印を巡る冒険譚だ。ローマ軍団の魂と言うべきワシの旗印を奪還するために一人の青年が立ち上がる。彼もまた軍人であり、失意の底でもがき苦しむ翼のないワシの一人である。

 大雑把に要約してしまうと本書は、己の信じる義のために命を投げ打つ青年の物語ではある。少年文庫なのだが、しっかりした作りで、大人も飽きさせない、素晴らしい出来栄えだ。
 金におぼれず、酒におぼれず、女におぼれず、ずるもせず。
 おっさんには面白くないと言えば、そうでもない。一周廻って、すべてを知り尽くしたオヤジだからこそ、ホントに大切なものを追い求めたいという気持ちが、うずくものだ。しがらみを投げ打って守るべき何か、それは誰しも持っているのだ。ローマ軍人にとってはそれが、ワシ なのである。

 ローマ時代に始まったイングランド征服だが、ローマはそれを達成せずに滅亡してしまう。ドイツやイギリスでは、本土イタリアに並んで、ローマ研究が盛んな国なのだそうだ。どちらの国も完全にはローマに征服されていない。ローマと敵対し、また仲間となり、あるいは征服され、恐れた国家として対峙したことが、内からでもなく外からでもなく、ローマを見る視点を一つに出来ないからこそ、逆にローマへの哀愁として昇華した結果が、ローマを追い求める、研究したいという思いにつながったのかもしれない。

 ワシは、ローマを出て、イギリスを経て、今ではアメリカの国章ともなっている。ワシは力強さ、秩序を象徴し、ローマ時代から国家を守る者の象徴であり続けた。その精神は今でも受け継がれているのだろう。震災の折は、我が日本もワシに救われもした。

 古代イギリスと、文明国家ローマを隔てるハドリアヌスの壁の向こうには、一体何が待ち受けているのか。

 宮崎駿も映画原作にしたいと言わしめた一冊である。見過ごす手はない。


          AP0495


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帝国の躍進、無血征服に国民は酔う AP0401
第三帝国の興亡〈2〉戦争への道
第三帝国の興亡〈2〉戦争への道

『第三帝国の興亡〈2〉戦争への道』

 ドイツでの権力の掌握を終えたヒトラーは、「生存圏の拡大」を
 唱えて、侵略行動を始めた。
 ドイツの軍事的な背景と、他国の動向を見事に見抜いてのヒトラーの
 外交の前に、オーストリア、ミュンヘン、チェコスロバキアは無血で
 征服されてしまう。

 「ヒトラーの成功を最初の数年間に磐石のものにしたのは、
  外交関係の勝利でさまざまの無血征服の成果を上げたばかりでなく、
  ドイツの経済復興で大きな成功をおさめたからである」

 独裁というものに、この時代の人々には、今ほどに抵抗がなかったかと
 思う、ほんの少し前までは、民主主義は当たり前のものでもなかった
 わけだし。反面、独裁を呼び戻したことで、国土が増え、景気が
 回復したとすれば、国民は沸き返ったことだと思う。このころの
 ヒトラーの権力基盤は、軍事力を背景にした恐怖政治ではなく、
 民衆の支持であったことが伺える。

 「名誉あるドイツの学問の歴史に汚点を残す情景…大学生の数は
  半分以下…眩暈がするほど学問の水準は落ちた」

 「ヒトラーの側近中の側近だったボルマンが1941年に公言して
  いるように、「国家社会主義とキリスト教は相容れない」のである」

 「世界の大部分の未来にとって残念だったなことに、大戦の可能性に
  ついてより抜け目のない考えを持っていたのはヒトラーであり、
  辞めたばかりの参謀総長ではなかった」

 ヒトラーは演説がうまかったと聞く。国民受けは非常に良かったろうし、
 国民が求めることを見事に見抜いて行動することもできた。
 他国への読みも誤ることもなかった。
 そういう意味で、天賦の才能をもつ希有の存在だったと思う。

 しかし、それが長期にわたって国家を運営していく才能であったのか。
 戦争を引き起こし、大虐殺にいたる経緯のなかで、彼の本質が、
 国家元首としてふさわしかったのか。

 他民族、宗教とも融合できない国家元首は、ドイツもそして自分自身の
 孤独をも深めていくのだろうか。


第三帝国の興亡〈1〉 AP0397 【読書】【書評】
第三帝国の興亡〈1〉アドルフ・ヒトラーの台頭
第三帝国の興亡〈1〉アドルフ・ヒトラーの台頭

『第三帝国の興亡〈1〉』

 「1933年、その男が首相に就任した日、世界の運命は定まった」

 おどろおどろしい帯の台詞から始まる本書は、
 ドイツ、第三帝国、ナチス、ヒトラーの帝国のノンフィクションである。

 著者は、1904年シカゴ生まれのジャーナリストで、
 1940年までヨーロッパで間近にナチスの動向を観察した人である。
 1960年に本書は全米図書賞を受賞している。

 戦後世代の小生が理解するのは、ヒトラーは極悪人であり、
 強制収容所などで罪無き人々を苦しめ、殺した犯罪者である。
 
 第二次世界大戦の悪の枢軸であり、残念ながら、日本の同盟国
 でもあったのだ。

 人類の有史以来、我々は幾多の独裁者、帝国、議員制民主主義を
 国家の中枢に据えてきたが、ヒトラーは典型的な独裁者であり、
 世が世なら、あるいは、戦況を有利に終結することができれば、
 英雄とされていたかもしれない。

 だが、世界は彼を受け入れなかったことも、また事実である。
 彼の掲げたドイツ民族こそ優秀であるとする、民族主義、国粋主義は、
 他民族や他国民の存在を許さないところをよりどころとし、
 孤立化は避けられなかった。

 かつての歴史では、他国民を奴隷化して成り立った時代も
 あったかもしれないが、20世紀ともなってそれは前時代的な
 ものでしかなかった。

 日本には、ヒトラーのような個人が浮き彫りとなる大戦ではなかったが、
 この時のドイツとの共通点は、排他的、非寛容の精神ではないかと
 思う。自国民こそ優秀であり、他民族は支配させるのが相応しい
 とする考え方。

 世界の中で孤立し、破滅の道を歩まざるをえなかったのだろう。

 本巻は、ヒトラーの台頭がメインである。
 驚くべきは、彼は民主的な方法で選ばれた首相であったことなのだ。
 国民が彼のような独裁的、排他的、国粋的なリーダーを必要と
 していたのである。

 その結果を知れば、誰も彼をリーダーとしなかったはずが、
 その始まりにおいては、輝かしく、見えたのである。

 独裁者としてのメリットはなんなのか。
 即断即決の迅速性かもしれない。時に正しい方法をゆっくり行うよりも、
 多少悪くとも即実行する方が良い結果を伴う。
 
 アメリカなどは、大統領による即断即決と、議会制による熟慮を
 うまく組み込んだ体制といえる。翻って日本では即断即決する
 ポジションがない。

 緊急時には弱いといえるかもしれないのが、日本である。
 それは戦前から脈々と流れる日本の不思議でもある。

 時にムッソリーニが独裁者としてイタリアを率い、一時的なのか、
 見事な復活を演じたことが、ドイツ国民が民主主義を放棄し、 
 時代を揺り返し、独裁を受け入れた意味なのかもしれない。

 第三帝国が見本としたローマ帝国は、征服した国民を広く受け入れ、
 2世代もすると国会議員になれたそうだ。
 寛容と非寛容によるところにおいて、ドイツ第三帝国は、ローマ帝国とは
 まったく違ったものとして誕生したのである。

ロスト・シティZ AP0370 【読書】【書評】
ロスト・シティZ~探検史上、最大の謎を追え
ロスト・シティZ~探検史上、最大の謎を追え

『ロスト・シティZ』

 イギリス人パーシーハリソンフォーセットの
 アマゾン探検物語である。

 著者は、ニューヨーカー誌のスタッフライター。
 本作の映画化権をブラッドピットが買ったそうだ。

 この本の感想を一言で表すなら、「まともではない」。

 アマゾンのジャングルに眠る、エルドラド=ロストシティZを
 求めて、森の中を分け入る探検家。

 そこにあるのは、疫病、化膿、人食い民族、餓え、毒虫であり、 
 衰弱して、死、が必ず待つ。何一つ、味わいたいとは思えない。
 本を通してすら、経験を共有したいと思えない一話ばかりである。
 
 本を読み終えてもフォーセットのようにはならないし、なりたくもない。

 だが、著者は、フォーセットの足跡を辿るかのように
 ジャングルに入っていく。

 フォーセットがジャングルの奥地で行方不明となるや、当時の他の
 探検家たちが一斉に、ジャングルに捜索を開始したそうで、それは、
 ロストシティを探索する冒険家よりも多かったそうである。

 フォーセットの魅力がそうさせたという見方もあると思うが、
 そうではないように思う。
 
 エルドラドを探すよりも、フォーセットを見つけ出すほうが簡単と見た
 冒険家が、手軽な栄誉を得るために、浅いジャングル探検を行ったのでは
 ないだろうか。

 結局は、探検のための探検。

 「悪魔の証明」、いないことを証明することは不可能であるように、
 エンドラドがないことを証明することは不可能であり、それ故に、
 人をひきつけてやまないのである。


ゾルゲ追跡 AP0360-0361 【読書】【書評】


『ゾルゲ追跡』

 著者は、オックスフォード大学の初代学長と、日本研究教授
 の二人である。

 舞台は日本であり、ゾルゲを逮捕したのは、日本の警視庁。、
 彼は巣鴨拘置所で処刑されているので、一次情報は日本のものだが、
 本書は海外で出版されたものを日本語訳にした一冊である。

 リヒャルト・ゾルゲとは、ドイツ人でありながら、30代で、
 ソ連、共産主義に傾倒し、ソ連のために諜報活動した人物であり、
 終戦間際の日本で処刑されたものの、後にソ連で、記念碑、
 勲章の授与、記念切手、はたまたゾルゲの名を配した道が
 あるなど、ソ連において英雄となった、稀有なスパイである。

 諜報部員たるや隠密行動が主であり、敵国に逮捕・拘束されても
 自国からの救出が期待できず、無名のまま、死に至ることが
 多い。

 無事、諜報活動を終えて帰国しても、どんな仕事をしてましたと
 言いふらすこともできず、広く評価されることもない、
 まったく、悲しい職業である。

 また、諜報活動というものは、敵国にまぎれて敵地での行動を
 余儀なくされ、周りの人に気付かれないように終始偽りの言動を
 求められる、ストレスの多い仕事である。
 隠し通せなければ、命を落とすことになるのだ。

 ゾルゲの活動域は、アジア、中国、そして日本である。
 彼は、日本滞在中、日本の狭い賃貸住宅に住み、靴を玄関で脱ぎ、
 畳の部屋で眠り、小さな風呂に、手足を折り曲げて浸かっている
 など、日本の生活に溶け込んでいたそうだ。

 警察も彼に限ってそんなことは信じられないと、逮捕直前まで
 疑問を持つほどに周囲に疑われることがなかった、もっとも信用
 にたる人物と思われていた。

 ドイツ人であったこと、明るく、魅力的な人物で女性にはたいそう
 モテた。ドイツの記者としての職業場を持ち、日頃から人と接する
 ことで彼を信用できると周囲に思わせた技量は感嘆に値する。

 諜報活動は、周囲に十分な信用を勝ち得たとしてもそれで十分と
 いうわけではない。
 彼が特に優れていたのは、明晰な頭脳、状況分析にあった。

 本部の指示だけでは、どんな情報が有益なのか、判断することは
 困難である。
 何よりも現場での分析が、諜報活動の優劣を決めるのである。

 当時の情勢もさることながら、それぞれの組織、人、国家の
 意思、意向を見抜き、次の一手は、かように動くと判断できなければ
 ならないのだ。

 ゾルゲは全人格、全知能を用いて、ソ連にとって有益な結論に
 たどり着く。

 「日本は南進するから、ソ連と戦争しない」
 
 ソ連にとって、ドイツ・日本という帝国の挟撃を恐れていた
 状況において、日本軍の動きがつぶさに把握できた意味は
 大きかった。ソ連は背後を心配することなく、ドイツとの対峙
 できるのだから。

 彼がもたらした情報により、日本が被った被害は甚大なことと思う。
 いや、ヒトラーを葬った遠因だったのかもしれないといえば、
 世界にとって有益なことだったのかもしれないのだ。

 一人の背負った使命の大きさとそのことについての自覚、
 そしてそれをやり遂げた人物としては、素晴らしいものがある。

 かようにインテリジェンスの世界は、過酷であり、重要なのである。

 日本も確固とした、情報分析部門をもって広く世界とわたりあって
 いかねばならないのだ。

 



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